オペレーター指南の書

OBSをシーンで極めよう!

これまで字幕を入れたりする作業をスイッチャー(ATEM BlackMagic)のアップストリームキーを使ってきましたが、
今回よりOBSのシーン切り替えで対処します。
基本的に上から順番通り切り替えていけば大丈夫。
注意する点はアクティブカーソルが毎回、前回に使用したシーンに戻ってしまうことです。
シーンが二つしかない場合は便利ですが、必ず次のシーンを確認してください。
例えば「1.黒」から「2.ここから」に切り替えた場合、
自動に「1.黒」にカーソルが戻ってるので何気なく切り替えるとまた黒い画面になってしまいます。

それぞれのシーンの説明:

「1.黒」(カメラ・音声オフ)
文字だけの静止画。配信が始まったことを知らせる画面です。
約15秒ほどあれば十分ですので次のシーンに切り替えます。オペレータの心の準備みたいなものですね。
必要ならこの時間に各カメラの切り替え、チェックなどを行ってください。
配信には影響しませんので自由にチェックしてください。
もちろん時間調整のために長くなっても構いません。

「2.ここから」(音声オフ)
文字のバックに音楽室からの風景がライブで映し出されます。
この場所(サイト)で今回の配信が問題なく行われていることを視聴者に知ってもらうシーンです。
視聴者側の心の準備です、約1分間流します。
カメラの切り替えチェックはできませんが必要でしたら行ってください。
この間を利用してマイク音声チェックを行うこともできます。

「3.プログラム表示」(音声オフ)
「ここから」のタイトルから演奏する曲目が英語で表示されます。
30秒くらいで十分かと思います。
「2」「3」は同じ構成なので二つで時間を調整してください。

「4.スタート準備」(音声オフ)
紹介ビデオや広告、過去の演奏ビデオなどが流れます。
長さはビデオによりますが紹介2分+演奏動画5分を目安にしています。
もし時間が余った場合は再び「2.ここから」に戻し開演を待ちます。

「5.オープニング」(音声オフ)
開演です。オープニングジングル用のビデオが流れます(約20秒)。
後半文字だけになっってから約7秒ほどカウントしたのちに次のシーンに切り替えてください。
切り替えボタンを押した後ミキサー音声をゆっくり上げてオンにする。
次のシーン「本番」とセットですので流れを理解してタイミングを計ってください。

「◆本番」(すべてオン)
このあとは終了までスイッチャーに専念しますが、曲のタイトルを入れる時だけシーンを切り替えます。
曲順通りに並べているので順次切り替えてください。
切り替えてから5秒ほどあとにテロップのアニメーションが始まります。
演奏者が「それではお聴きください」とか言って何かいかにも演奏が始まりそうな時に押してください。(チューニングに騙されないで!

「M1、M2など」
冒頭に30秒曲名のテロップ動画が入ります。
30秒後には「本番」と同じ構成になりますので何もせず次の曲まで待ちます。
切り替え時はシビアなタイミングは要求しませんが、チューニングにだまされてフライング、それだけ気を付けて
曲が始まってから切り替えても大丈夫です。(ただミキサーにノイズが入る場合が想定できますので、できるだけ演奏の前に切り替えるようにしてください。
曲順に配置していますのでそのまま順番にM番号最後まで進めてください。
最後の曲目演奏が終了後、挨拶があって「ではまた次回!」とかで手を振り始めたらシーンを6番「しばらく」に切り替えます。

「6.しばらく」(すべてオンのまま)
アンコールの準備中に表示するものです。準備が完了するまで流しておいてください。
この間にカメラ(カメラそのもののアングルやズーム)を好きなように動かしてみるのも面白いです。
またこのシーンはなにかトラブルが起こった場合のつなぎにも使います。
配信に戻るときは「◆本番」に切り替えます。
慌てて「M系」を押すとテロップが出ますよ。

「7.アンコール」(すべてオン)
アンコール中に使うシーン。
カメラは固定ですのであとはスイッチャーを離れOBSに専念してください。
演奏後「ありがとうございました!」で次。

「8.エンド」(カメラオフ、音声オン)
静止画面ですがしばらくは会場音声を流しっぱなしで演奏会終了の余韻を演出します。

「9.黒」(音声オフ)
最終画面です。音量を落とし30秒から1分流した後配信を終了します。

シーン切り替えはすべて画面中央の4つのボタンで行います。
シーンそれぞれの名前についているものがそれですね。
トランジションはページスライド効果。5と7に切り替える時に使います。
カットは緊急以外使いません。
フェード(ノーマル)1000ms
フェード(スロー)5000msシーン名の指示通りに使ってください。

シーン切り替え時のミスを減らすためにショートカットキーを割り当てています。本番中の曲テロップ入れなど頻繁な操作の際に使ってみてください。

テンキー「1-0」:それぞれ曲「M1-M10」に対応しています。
数字キーを押すとカーソルがアクティブになり、その後
「Enter」→ノーマルフェード
「+」→スローフェード
「-」→トランジション
で各アクションが実行されます。


また通常キーボードでの割り当ては下記の通り。

数字キー:曲「M11」以降
F:ノーマルフェード
S:スローフェード
T:トランジション
C:カット

M:「緊急」にカーソル移動
P:「復帰」にカーソル移動

いろいろモニターしてみよう!

本番中のモニターはこれまでメインPCの音を聴いていましたが、
今回よりAirMacまたはiphoneなどのディバイスで実際に配信されている音をモニターします。
メインPCにもヘッドフォンは繋いでいますが緊急音処理の際にしか使いません。
通常は音量ミュートしておきます。
これによって混線が防げると思いますが実際の音とモニター音で5秒ほどのずれが生じます。
このずれに慣れてください。
流れとしては、本番が始まってすぐ会話をしているくらいまでメインからのモニター。
問題なければPC全体の音量をミュートし、その後は確認用サブPCで配信をモニターする。

チェック項目:
1.音割れが起きてないか。
2.カメラ間の色合い明暗が安定しているか。
3.通信状態は良好か。
4.チャットでクレームが来てないか?

トラブルをやっつけよう!

音割れがひどい

いくつかの出入力をチェーンするため、バランスが崩れる場合がある。
とくにフルート高音の音割れに注意。
1.ミキサーのピークレベルを確認。振り切ってる場合はマスターフェーダーを少し下げる。
2.OBSの出力メーターのレベルが振り切ってる場合もミキサーのマスターを下げる。
3.二つが正常なのに割れる場合、PCへの入力レベルが高すぎる。設定で確認。
通常は70近辺でセットしている。何かの誤操作で80以上になっているときがあるので、その場合は適正値に下げる。

大音量ノイズがたまにする

原因としてMCワイヤレスマイクの接触不良が考えられる。特に配信開始時に起こりやすい。演奏中はミキサーのMCフェーダーをゼロにし、ゲインもゼロにするそのあとで演奏者に緊急の合図を送る。

たまにプチ、ピチと小さなクリックノイズが入る

この原因は電気製品があるかぎり仕方ないものです。
冷蔵庫の動きのような分かりやすい物から土地の磁場なども影響します。
頻繁に起こる場合のみ事後報告をお願いします。セットアップ段階での処理となりますので次回からの課題としするしかありません。

カメラの一つが真っ暗で映らない

HDMIケーブルの接触不良が考えられます。
演奏中はそのカメラを使わず、演奏終了後、演奏者に合図を送る。

カメラがすべて映らない

ATEM BlackMagicのエラーです。
ACアダプターを抜きふたたび差し込んでリセットすることで直ることがあります。慌てずシーンを「しばらく」に切り替えたあと合図を。

配信がカク付く

通信状況をモニターしてください。
良好でない場合は致命的なエラーとなります。一時的なものかどうか確認してください。
その場では何もできませんので演奏後かならず合図をください。

チャットにクレームが

エラーなど有益な情報以外は適当にあしらってください(笑)
音ズレやカクツキなど多くの問題は視聴者側のスペック環境が原因です。上記モニターでエラーを確認してみてください。
おそらく一番多いのは「映像と音がずれてる」「MCの声が小さい」とか。前者は視聴者側の原因、後者はこちらの原因です。

スウィッチングを極めよう!

音的な要素

フルートのような持続音が鳴ってる途中ではスローフェード
ギターのように音の隙間がある場合はファストフェード
音が鳴っていない瞬間はカットも有効
軽快な曲はカット重視
遅い曲はフェード重視(ただし逆をやって緊張感を表現することも可)

心情的要素(楽曲イメージ)

静的フェード系):静けさ、哀しさ、寂しさ、安らぎ、悦び、死 etc.
動的カット系):疾走、パワー、喜び、深い悲しみ、怒りや不安、生きる

人間の脈拍や呼吸数と深く係るものと思ってください。

物理的要素

遠くのものは遅く、近くのものは速く感じる
過去は遅く、現在は速く感じる
大地は重く、空は自由に軽い
質量の大きいものは鈍重、小さいものは軽い

映像技術的要素

突然の変化は「カット」で。
目まぐるしいチェンジは必ず「カット」で。

以上は一例でしかありませんが、
何事も「創造と想像」の気持ちをもって経験を積んでくださいね。

予備知識も覚えよう!

音楽室、音響・映像の配置図です。
M1=フルート・ダイレクト音
M2=ギターマイク(ステレオ)
M3=舞台下手環境マイク
M4=舞台上手環境マイク
M5=フルートMC(ワイヤレス)
M6=ギターMC(ワイヤレス)

見取り図PDFはこちらから

電源タップ配置

POW-A1=PC、モニター2台
POW-A2=ビデオ5、ブラックマジック
POW-B1=ミキサー、リバーブ
POW-B2=
POW-C1=ビデオ3
POW-C2=
POW-D1=ビデオ2
POW-D2=
POW-E1=ビデオ1、ビデオ4、モニター、照明(4個口)
POW-E2=ワイヤレス受信機2台、ミキサー