息を使う楽器のフルートはピアノやギターと言った指先楽器と違ってやはり適度な休憩が必要で、そんな時に弾くギターソロ。まだまだ一般の音楽ファンというよりはギターファンがお客さんのほとんどを占めているので、このソロ曲にもこだわりを持ちたいところ。

イベント的なライブではまぁアルハンブラとか禁じられた遊びを弾いてお茶を濁す(そのほうが喜ばれる)のも有ですが、自主公演ではできるだけギタリスト、金谷(つまり私)のオリジンである現代音楽を積極的に取り入れていきたい。ただ難解な曲を独りよがりで弾くのは学生に任せて、過去にギターデュオ、PAGODAでやっていたような響き重視の良質な現代曲を入れていく予定。

昨年の奈良では11弦ギターを使ってJ.ケージの「風景の中で」を再演。今年は万貴さんがH管を使って武満徹の遺作「Air」を吹かれるので、私も「フォリオス」を弾く。「すべては薄明の中で」でも良かったのだが時間的に今回は却下。

デュオのレパートリーもジャンルは違うがほぼ現代にシフトしてきている。できるだけ定番曲を避け、新しい響きを今後も追求していきたい。